マイナス面もあれば、プラス面もある。
3月7日、ザ・プリンス パークタワ―東京地下2階コンベンションホールにて精神医学アドバンスフォーラムが開催され、私も参加致しました。
特別講演は作家の五木寛之氏です。
マイナス志向に物事をとらえるということは、現代は否定されている面が多いけれども、それは間違っているとのことの内容でした。
マイナス面もあれば、プラス面もある。物事は両面捉えていかなければないというような講演でした。
例えば「光と影」という言葉があるように光の部分にばかり言葉をあててはいけない。
影の部分にも重要なものがあるとの説明であったのですが、内容が難しいので私にとって理解するのに大変苦労しました。
これは五木寛之氏の実体験ではないのですが、五木氏の知り合いの歌手が特別養護老人ホームや介護施設に行かれ、明るく楽しい歌を披露した際、入居者の方から悲しい歌のほうが我々の望んでいるものだと言われたそうです。
五木氏は「暗愁」という言葉を盛んに強調されていました。最近は死語となっていますが、
幕末から明治にかけて頻繁に使われていたそうです。
また鬱鬱とした気持ちをマイナス志向と捉える必要はないとも話されていました。
先ほどの「暗愁」という言葉の意味は鬱鬱に近いが多少ニュアンスが違うと説明されていました。
大変貴重なお話でしたが、五木寛之氏曰く「私の講演は暗くなるのですが~」とおっしゃっていましたが、
私は講演を聞いて決して暗くはなりませんでした。
「精神医学アドバンスフォーラム」
3月7日(日)
会場:ザ・プリンス パークタワー東京 コンベンションホール
特別講師:五木寛之氏