興南高校と東海大相模の決勝戦は21日行われた。
私の予想どおり、興南高校が勝利した。
前回もコメントしたが、東海大相模の一二三投手は猛暑により消耗し、決勝で3連投である。
一方、興南高校の島袋投手は2連投で、はじめから一二三投手はハンデを背負いこんでの投板である。
総合力でやや上回ると思われた興南高校の方が日程的に有利になったから、結果は当然と思われました。
中盤以降に一二三投手の球威が落ち、コントロールが甘くなったところを興南高校打線にとらえられてしまった。
優勝は天候、試合日程、クジ運等の影響も考える必要があると以前にコメントしました。
その試合日程も興南高校に味方をした。
選抜の時も雨で順延されたため興南高校の島袋投手は3連投はなく2連投までであった。
興南高校の春夏連覇は雨天順延や試合日程にも恵まれ感が若干ある。
今回も島袋投手が3連投で一二三投手か2連投ならば一方的な試合展開にはならなかったかもしれない。
興南高校には確かに運が良かった面があるかもしれない。
運も実力のうちという言葉があるが、あえて私見を言わせもらえば、実力のある者にのみ
運が転がり込むということなのである。
すなわち興南高校が一番実力が備わっていたことになる。
春夏連覇するには傑出した実力が備わっていないとまずは無理です。
近年の春夏を連覇した高校の試合を振り返ると、
昭和62年のPL学園の場合は、選抜の準決勝で東海大甲府に序盤に5点リード許すも逆転勝ち、
平成10年の横浜高校の場合も夏の準決勝で明徳義塾に終盤まで6点のリードを許すも、
8回、9回に7点を挙げ逆転サヨナラ勝ち、今回の興南高校は準決勝で報徳学園に5点のリードを
許すも逆転勝ちしたのは記憶に新しい。
このように大量リードを許しながら逆転勝ちするぐらいの実力がないと春夏連覇は困難ということである。
話は変わりますが、今年の春夏通して四国勢の地盤沈下が、顕著であった。
春は、高知高、今治西高、川島高が初戦敗退、夏は鳴門高、英明高、宇和島東高がやはり初戦敗退。
明徳義塾が初戦は突破するも、興南高戦では完全な力負けする等散々な結果になってしまった。
四国勢の来年以降の奮起が望まれる。
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