東京新聞の記事で、共同通信社が、11日と12日両日に実施した全国電話世論調査で、
大相撲の八百長問題に関し、力士からのメールのやりとりが発覚する以前から、八百長はあると思っていたが、76・1%に達し、ないと思っていた。の18・6%を大幅に上回った。
相撲協会からすると愕然とするような世論調査の結果であろう。
私もある程度、八百長をしている方が多いとは思っていたが、驚いてしまった。
50代男性に至っては、なんと驚くなかれ、91・4%にものぼるという。私も50代男性である。
少し違う観点から見てみたい。
昭和38年秋場所千秋楽、結びの一番で横綱同士14戦全勝で、大鵬関と柏戸関の対戦に関して、
八百長ではないかと、現在の東京都知事の石原慎太郎氏が噛みついたことがあった。
結局のところ八百長はなかったということで、石原慎太郎氏が詫びを入れることで一応決着をみた。
私はその時、小学2年生で、テレビ観戦をしていた記憶が未だにはっきりと残っている。
その時の記憶では大鵬関が、立ち会いからいつもの精彩を欠き、迫力もなく、柏戸関に寄り倒されてしまった。
そのような取口と記憶している。
確か柏戸関は4場所程度全休で再起をかけた場所であった。
その時は、どうして大鵬関があんな取口になったかは不可解に感じたものであった。
元来大鵬関は、年長である柏戸関を目標として、その頃は、追い付き追い越した関係になっていたわけである。
当時怪我等でやっと復帰してきて14戦全勝同士の対決である。
大鵬関は当時抜きんでた常勝横綱である。
それに引き替え柏戸関は、その場所の出来いかんでは、引退も考えなければならない立場に追い込まれていたのであった。
当然そのことは大鵬関も百も承知であったであろう。
取り組み入る前に大鵬関はいろいろと頭によぎったであろう。
一方柏戸関はただひたすら大鵬関に勝つことを考えることのみであったであろう。
この集中力の差が勝敗を決したと私は考えている。
柏戸関サイドが大鵬関サイドを買収したとは到底考えられない。大鵬関の私情が相撲に影響を与えたかもしれないが。それを片八百長という人がいるかもしれないが、私は違うと考えている。
大鵬関が土俵の鬼に徹することができなかったから負けたのである。それも勝負の世界では実力なのである。
大相撲の八百長問題
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